eSIMに対応している機種は?2018年以降に発売されたほぼすべてのフラッグシップ機です。iPhone XR・XS以降、Google Pixel 3以降、Samsung Galaxy S20以降、そして最近のMotorola、Huawei、Oppo、Honor、Sony、Nothingの端末です。自分の端末を確認する最も早い方法は、キーパッドで*#06#をダイヤルすることです。IMEIと並んでEIDという長い番号が表示されれば、eSIM対応スマホです。
これが短い答えで、ほとんどの読者にはそれで十分です。ただ、長い答えも重要です。カタログ上はeSIM対応でも、旅行用のデータプランを受け付けない端末があるからです。原因はたいてい、SIMロックがかかっているか、機能が無効にされた地域限定モデルであることです。以下では、到着ロビーでバッテリー残り4%の状態ではなく、自宅で約2分で、お使いの端末が本当にeSIM対応かを確認する方法を解説します。

この一覧の作り方
対応機種の一覧はすぐに古くなり、ネット上に出回っているもののほとんどはコピーのコピーです。ご自身で判断できるよう、この一覧の出どころを示しておきます。
- まずメーカーの資料。以下のeSIM対応機種はすべて、メーカー自身が公開している仕様やサポートページに基づいています。Apple、Samsung、Google、Motorola、Sony、Nothingはいずれもそうしたページを管理しています。メーカーが明確な説明を公開していない場合は、推測せずにそう書いています。
- 宣伝用の名前ではなくモデル番号。同じ名前のスマートフォンでも、市場によって異なるハードウェアで出荷されます。地域限定モデルがパターンから外れる場合は、例外のセクションで明記しています。
- 最終的な裏付けはGSMAの仕様。GSMAはeSIMの規格を定めており、すべてのハードウェアがそれを実装しています。だからこそ、ある事業者のプロファイルが別のメーカーの端末で動くのです。
- Atlasのアクティベーション記録。当社の提携回線で、どの端末シリーズが有効化を完了し、どのシリーズがサポートへの問い合わせを生んでいるかがわかります。以下のSIMロックや格安Android機に関する注意は、そこから来ています。
- 他社の価格は載せていません。他の事業者に触れる場合は、正確な金額ではなく市場の一般的な価格帯を説明しています。価格は毎週変わり、古い数字はないよりも悪いからです。
最終確認:2026年9月お使いの機種がそれより新しい場合は、まずキーパッドでの確認方法を試しましょう。どんな一覧にも不可能な形で、お手元の端末について正確な答えを出してくれます。
「eSIM対応」が実際に意味すること
eSIM(組み込み型SIM)とは、スマートフォンのメイン基板にはんだ付けされた小さなチップで、本来ならトレイに差し込むプラスチックのカードの役割を果たします。キャリアはカードを郵送する代わりにプロファイルを送ります。これは端末がダウンロードする認証情報のセットで、通常はQRコードを読み取って取得します。初めて聞く方は、eSIMとは何か、どう動くのかの解説で、技術をわかりやすく説明しています。
つまり「どの機種がeSIMに対応しているか」という質問は、実際には3つの質問が重なったものです。
- ハードウェア。独自のEID(eUICC識別子。チップ自体を識別するシリアル番号)を持つ組み込み型SIMチップ。EIDがなければeSIMはなく、ソフトウェアのアップデートで追加することもできません。
- ソフトウェア。モバイル通信プランを追加・切り替えできるOS。iOS 12.1以降、Android 9以降なら一般的に対応しています。
- 許可。端末のSIMロックが解除されているか、少なくとも他社のプロファイルをブロックする形でロックされていないこと。
3つのどれか1つでも欠ければ、プロファイルは有効になりません。だからこそ、「一覧によると自分のスマホはeSIMに対応しているか?」は最初にすべき質問として間違っています。一覧に載っている機種でも、3つ目の理由で、持っている人の手元ではeSIMが使えないことはよくあります。
eSIM対応を確認する3つの方法
手間の少ない順に並べています。最初の方法から始めましょう。ほとんどの人は3つ目までは必要ありません。
1. キーパッドでの確認(30秒)
- 電話アプリを開き、キーパッドに移動する。
*#06#と入力する。発信ボタンを押す必要はなく、通常は画面が自動で切り替わります。- 表示された内容を読む。1つか2つのIMEI番号が表示され、eSIM対応スマホなら32桁のEIDも表示されます。
EIDが表示されれば、ハードウェアがあり、お使いの端末はeSIM対応です。この方法を最初に挙げた理由は、機種全般ではなくお手元の端末そのものについて答えてくれるからで、どんな地域限定モデルにも、目立たない途中のハードウェア変更にも通用します。何も起きない場合(一部の古いAndroidの独自UIで起こります)は、設定での確認に進みましょう。これが最も確実なeSIMの確認方法です。
2. 設定での確認(1分)
iPhoneでは「設定」→「一般」→「情報」を開いて下にスクロールします。「使用可能なSIM」や「デジタルSIM」の項目とEIDがあるはずです。アメリカで販売されたiPhone 14以降にはSIMトレイがまったくなく、eSIM専用です。eSIM対応 iPhoneかどうかという問題はなくなりますが、SIMロック解除の問題はかつてなく重要になります。
Androidではメーカーによって場所が異なります。Pixelなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」、Samsungなら「設定」→「接続」→「SIMマネージャー」、あるいは設定で「SIM」と検索しましょう。「eSIMを追加」「代わりにSIMをダウンロード」「eSIMに変換」といった表示があれば、eSIM対応 Androidです。
3. メーカーでの確認(5分)
それでもわからない場合は、箱に書かれた名前ではなく、「設定」→「情報」に表示される正確なモデル番号を、メーカーの資料と照らし合わせましょう。Appleは国別の対応状況をsupport.apple.comで公開しており、Samsung、Google、Motorolaも同様のページを管理しています。例外のセクションで説明するとおり、同じ名前の端末でも、ロンドンではeSIM対応、深圳では非対応ということがあるため、モデル番号が重要です。

2026年のeSIM対応機種一覧
2026年9月時点で、どの機種がeSIMに対応しているかの全体像です。出発点として使い、お手元の端末はキーパッドでの確認方法で確かめましょう。人がつまずくのは地域限定モデルだからです。
Apple
| シリーズ | eSIM対応機種 |
|---|---|
| iPhone | XR、XS、XS Max以降のすべてのiPhone。15、16、17の全世代を含む |
| iPhone(アメリカ) | アメリカで販売されたiPhone 14以降:eSIM専用で、トレイなし |
| iPad | iPad Pro 2018以降、iPad Air 3以降、iPad mini 5以降、iPad 7以降。セルラーモデルのみ |
| Apple Watch | Series 3以降、セルラーモデルのみ |
Samsung
| シリーズ | eSIM対応機種 |
|---|---|
| Galaxy S | S20シリーズ以降のすべてのSシリーズ。S23、S24、S25を含む |
| Galaxy Note | Note 20とNote 20 Ultra |
| 折りたたみ機種 | Z FoldとZ Flip、全世代 |
| Galaxy A | A54やA55など最近の一部の機種。個々の端末で確認を |
| Galaxy Watch | Watch 4以降、LTEモデルのみ |
Google、Motorola、その他
| ブランド | eSIM対応スマホ |
|---|---|
| Pixel 3以降の全世代。Pixel 2はGoogle Fiでのみ対応 | |
| Motorola | Razr 2019以降、Edgeシリーズ、一部のGシリーズ |
| Huawei | P40、Mate 40シリーズとその後継機種 |
| Oppo | Find X3 Pro以降、Find Nの折りたたみ機種 |
| Honor | Magicシリーズ、Magic 4以降 |
| Sony | Xperia 10 III以降、Xperia 1 IV以降 |
| Nothing | Phone (1)以降のすべての機種 |
| その他 | Rakuten MiniとBig、Fairphone 4以降、一部のXiaomi 12T以降の端末 |
Xiaomiには特に注意が必要です。シリーズ間でも市場間でも対応が本当にまちまちで、同社は明確な対応機種のページを1つにまとめていません。Xiaomiなら、キーパッドでの確認だけを信じましょう。
旅行者がつまずく例外
「一覧ではeSIM対応だと書いてあったのに」という問い合わせのほとんどは、4つのパターンで説明できます。
中国本土。中国本土で販売されたiPhoneにはeSIMがなく、代わりに物理SIMスロットが2つあります。これはハードウェアの制限ではなく規制の結果で、その端末には永久に当てはまります。後から海外で使っても変わりません。
香港とマカオ。これらの市場で販売された一部のiPhoneは、iPhone 13世代まで中国本土と同じパターンでした。14以降は状況が改善しましたが、その地域の中古スマホに頼る前には確認する価値があります。
初期のGalaxy S20。アメリカと韓国で販売された一部のS20は、チップがあるにもかかわらずeSIM機能が無効の状態で出荷されました。Samsungは多くの端末でファームウェアにより有効にしましたが、すべてではありません。
格安Android。ここが本当の弱点で、意外に思われます。2024年の3万円以下の端末は、2019年のフラッグシップ機よりeSIMに対応している可能性がかなり低いです。新しさは当てにならず、発売時の価格のほうがはるかに良い目安になります。量販店の格安コーナーでスマホを買ったなら、何かを予約する前に確認しましょう。
必要なのはハードウェアだけではない
EIDが表示され、お使いの機種もeSIM対応機種の一覧に載っている。それでも、プロファイルが動かなくなる原因が2つあります。
SIMロック。契約や分割払いでスマホを買った場合、キャリアが自社の回線にロックしていることがあります。ロックされた端末は、eSIMのプロファイルを問題なくダウンロードした後で、どこにも接続しないことがよくあります。プランではなくスマホが壊れているように見えるので、特に厄介な失敗です。キャリアにSIMロック解除を依頼しましょう。日本では2021年以降に発売された端末は原則SIMロックなしで販売されており、それ以前の端末も多くは無料で解除できます。
聞くべき質問は具体的にしましょう。窓口のスタッフは別の質問に答えてしまうことが多いからです。「この端末は、他社のeSIMプロファイルを含め、どの回線でも使えるようにロック解除されていますか?」「ロック解除されていますか?」だけへの「はい」は、必ずしも同じ答えではありません。
キャリア側のプロファイル制限。まれですが、実際にあります。一部のキャリアは、技術的にはSIMロックが解除されていても、端末が受け付けるプロファイルを制限しています。通常は大幅に値引きされた端末です。インストールは完了したのに、現地の電波が良好なまま「圏外」のままなら、これが原因の可能性があります。通常の原因との見分け方は、インストール後にeSIMが繋がらない場合の解説で説明しています。
どちらもクリアすれば、プロファイルのインストールは出発前に自宅で5分でできます。ほとんどの旅行者は、物理SIMで日本の番号を有効なままにし、データ通信は旅行用の回線で行います。いつもの番号で連絡を受けられるまま、ローミング料金を避けられるデュアルSIMの使い方です。
タブレット、スマートウォッチ、ノートPC
eSIMに対応しているのはスマホだけではありません。スマホが対応していなかった場合、2台目のeSIM対応端末は役に立つ予備になります。
2018年以降のセルラーモデルのiPadは、すべて旅行用プロファイルを受け付けます。タブレットはSIMロックされていることがまれなので、値引きされたスマホが使えないときでも使えることがよくあります。タブレットからスマホにWi-Fiでテザリングするのは少し面倒ですが、十分に機能します。
スマートウォッチは事情が異なります。Apple WatchとGalaxy Watchのセルラーモデルは技術的にはeSIM対応ですが、そのプロファイルはほぼ必ず、今の番号の延長として契約中のキャリアに紐づいています。旅行用のデータプランは通常インストールできません。
セルラー機能を内蔵したWindowsノートPC(一部のThinkPad、Surface Pro、Dell Latitudeの構成)は、一般的な旅行用プロファイルを受け付けます。海外で仕事をする人にとって、本当にあまり活用されていない選択肢です。Windowsのネットワーク設定に「携帯電話」の項目があるか確認しましょう。
スマホがeSIMに対応していない場合
回避策はありません。これは、この質問の中で唯一良い知らせのない部分です。チップのない端末にeSIMを追加することはできず、それができると謳う商品は、合法性の怪しいアダプターか詐欺のどちらかです。現実的な選択肢は次のとおりです。
- 現地の物理SIM。空港や市内のショップで購入。南アジアや東南アジアでは安く、湾岸諸国の多くでは登録規則が厳しいため手続きが多くなります。
- ポケットWi-Fi。空港でレンタルするか、自分のものを持っていく。1つの回線を共有する家族やグループには価値がありますが、一人旅では充電するものが1つ増えて面倒です。
- 2台目の端末。すでに持っている古いeSIM対応スマホを旅行用にすれば費用はかからず、メインのスマホをなくしたときの予備にもなります。
- Wi-Fiのみ。事前にオフラインマップをダウンロードしておけば、短い都市旅行なら本当に使える選択肢で、費用もかかりません。
旅行用eSIMが正解ではないケース
限界について正直に言うと、eSIM対応スマホであっても、旅行用プロファイルが常に賢い選択とは限りません。
- 数時間の乗り継ぎだけ。空港のWi-Fiで通常は足り、ほとんど使わないプランはお金の無駄です。
- 数か月滞在する。その期間なら、国内の番号付きの現地の契約のほうが通常は安く、銀行、配達、予約に使える番号も手に入ります。
- 旅行先のプリペイドSIMが非常に安い。南アジアや東南アジアの一部では、列に並んで身分証を見せるのが苦にならなければ、空港のSIMがほとんどの旅行用プランより安いことがあります。
- 現地の電話番号が必要。ほとんどの旅行用eSIMはデータ専用です。レストラン、タクシー会社、大家さんからSMSを受け取る必要があるなら、それを前提に計画しましょう。
手続きに煩わされたくない2週間の旅行、たとえば海外の友人の初めての日本旅行や、アメリカのロードトリップなら、到着した時点でつながっているほうが計算上も有利になりがちです。その分かれ目はeSIMとローミングの比較で説明しています。

対応を確認したら、事業者を選ぶ
自分のスマホがeSIM対応機種だと確認するのが一番難しいところで、プラン選びは主に細かい条件を読むことです。市場にはわかりやすいタイプがあります。
グローバルなマーケットプレイス型(AiraloやSailyは多くの旅行者が最初に出会う名前です)は、ほぼすべての国のプロファイルを販売しています。対応国は広く、1か国の小容量プランの1GBあたりの価格は市場の高めの水準で、使い勝手は洗練されています。
Holaflyのようなデータ無制限の専門型は、容量ではなく日数で価格を決めます。短期旅行でデータを多く使う人には合いますが、長期旅行ではお得ではありません。この市場の「無制限」は通常、1日の上限を超えると速度が落ちる無制限という意味なので、フェアユースの条件を読みましょう。
Transatel傘下でNTTドコモのインフラを通じて接続するUbigiのようなキャリア系の事業者は、ネットワークの動作が最も安定している傾向がありますが、カスタマーサポートは手厚くありません。
現地特化型(日本のSakura Mobileが最もわかりやすい例です)は、その国の中では他のどこよりも優れていることが多いですが、自国の市場以外では何も提供しません。
1か月で古くなる金額を載せる代わりに、役立つ目安をお伝えします。2週間の旅行向けの5〜10GBの1か国プランなら、信頼できる事業者のほとんどはかなり狭い価格帯に収まり、実際に重要な違いは、プロファイルがどの現地回線につながれるか、容量が繰り越されるか、そして日本時間の午前2時にサポートが応答するかです。現在の価格は購入時に確認しましょう。
よくある質問
SIMトレイがあってもeSIM対応ですか?
十分にありえます。ほとんどのeSIM対応スマホにも物理トレイがあるので、トレイの有無ではどちらとも言えません。*#06#でのEIDチェックが確実な確認方法です。
5年以上前のスマホでもeSIMに対応していますか?
対応している可能性はあります。2018年のiPhone XRはeSIM対応ですが、2024年の格安Androidの中には非対応のものもあります。年数より、発売時にフラッグシップ機だったかどうかのほうが、はるかに良い目安になります。
契約中のスマホでもeSIMは使えますか?
端末のSIMロックが解除されている場合のみです。契約中だからといって自動的にロックされているわけではなく、多くのキャリアはSIMロックなしの端末を販売しています。わからない場合は、ロック解除全般ではなく、他社のeSIMが使えるかをキャリアに直接聞きましょう。
eSIMとデュアルSIMを同時に使える機種は?
ほぼすべてのeSIM対応スマホが対応しています。トレイとチップの両方がある端末なら、日本の物理SIMと旅行用プロファイルを同時に使え、これがほとんどの旅行者が望む設定です。最近のアメリカ版iPhoneは、代わりに2つのeSIMプロファイルを並べて使います。
スマートウォッチやタブレットでもeSIMは使えますか?
タブレットなら使えます。セルラーモデルのiPadやGalaxy Tabは、旅行用プロファイルを普通に受け付けます。スマートウォッチは技術的には使えますが、実際には使えません。スマートウォッチのプロファイルは、ほぼ必ず今の番号の延長として契約中のキャリアに紐づいているからです。
ソフトウェアのアップデートでスマホがeSIM対応になりますか?
なりません。チップは物理的なものです。アップデートで眠っていたチップを有効にすることはできますが(一部のGalaxy S20で実際にありました)、最初から搭載されていないチップを作ることはできません。
スマホを買い替えたらeSIMはどうなりますか?
プロファイルは自動的には移行されません。特にiPhone同士では端末の設定中に転送できるものもありますが、多くは再インストールか再発行が必要です。旅行中に古い端末を初期化する前に確認し、購入時のメールを保存しておきましょう。
EIDは表示されるのに、プランを追加する項目がないのはなぜですか?
たいていはSIMロックで、ときどきOSが古すぎてその機能に対応していないこともあります。費用がかからないので、まずOSをアップデートし、それからキャリアにロックについて確認しましょう。
eSIM対応スマホは高いのですか?
チップのせいではありません。メーカーにとってチップのコストはごくわずかです。関係しているのは市場での位置づけで、この機能はまずフラッグシップ機に搭載され、何年も後に格安機種に広がります。
中古のスマホを買う前に対応を確認できますか?
売り手に*#06#をダイヤルしてもらい、画面の写真を送ってもらいましょう。10秒で済み、地域限定モデルかどうかも含め、その端末についての答えがはっきりします。
端末がeSIMに対応していると確認できたら、Atlas eSIMの国別・周遊プランを見て、出発前にデータ通信の準備を済ませましょう。着陸した瞬間からつながります。




